腫瘍マーカーからの発信(その1)
腫瘍マーカーはどう捉えたらいいのでしょう?
正しい捉え方はgoogleで調べてみてください。
ここでは私の癌における私の腫瘍マーカーの捉え方を書きます。
あなたの癌におけるあなたの腫瘍マーカーの捉え方はあなたが決めなければなりません。
それでは前回の記事で書いたグラフを見てみましょう。
このグラフの3か所の吹き出しの部分がポイントです。
このように読めます。
「癌ですごく高いマーカー値が手術によって下がったけど,癌を取り切れてなくてゼロにはなったないし,1か月後にはまた上がり始めている。
「しかし抗癌剤フォルフィリ+アバスチンは効いていて,ほぼゼロになっている」
どうですか?
目で見える癌が無くなったのに,マーカーは
「騙されないで。まだあるよ」・・・マーカーの独り言1
と言っているでしょう?
ということは,私のマーカーは何よりも癌に対して鋭敏だと思いませんか?
ある意味,CTより頼りになるでしょう。
それからこの腫瘍マーカーはこのようにも言っています。
「この抗癌剤よく効くわ~。手術より絶対いいよ!。だって目に見えない癌にも攻撃するからね。」・・・マーカーの独り言2
しかし,この2番目のマーカーの独り言,これはうのみにしてはいけません。
抗癌剤によって多くの癌細胞は死滅したでしょう。
しかし,休眠しているだけのしぶとい奴がいるのです。
しかもそのしぶとい奴は癌の幹細胞だったりするのです。
あー。待って。これ大腸癌の話ですから。
あなたの癌に関してはご自分で調べてくださいね。
抗癌剤で完全に死んでしまうものもありますから。
この後,2007年の緊急入院の時からの腫瘍マーカーのデーターを全てもらいました。
このように自分の腫瘍マーカーを自分の癌に合わせて解析することは自分でやらなければいけません。
先生は一般的な考えで判断しますから。
「一般の人はこの場合このように考えるけど,あなたは変わっているから違う考えで行く。」
とか言ったら医者失格ですから。
この変わっている私を見つけるのは私しかいないのです。
まあ,ここで長々と私の話をしていてもしようがありません。
まず,あなたは測定した検査の結果を取りこぼしなく全てもらってきてください。
特に時間的に測定できていなかった腫瘍マーカーは後からでいいのでもらってきてください。
その腫瘍マーカーの値を数字でいいので紙に書きだしてみましょう。
何か傾向がつかめますか?
なんとなくですが徐々に上がっている,あるいは下がっている。
このちょっとした傾向を見逃さないのです。
しかしちょっとした傾向を1つのデーターとしてまずは捉えることが大切です。
そうでないとこのちょっとしたことで,気持ちが不安定になってしまうからです。
ちょっとした傾向で癌細胞が増えたり減ったりしていることはおそらくないと思います。
あなたのデーターは私のように手術や抗がん剤を挟んでいて,わかりやすいデーターではないかもしれません。
それでもデーターは記録しておいてください。
何か治療を変える提案があったとき,あるいは病院を変えようかと思った時,あなたオリジナルの指標があるとものすごく心強いのです。
「腫瘍マーカー」
これは重要な指標です。
個人差や他の要因で変動するからあまり,これに頼りすぎるな,という意見。
ごもっともです。
でも「腫瘍マーカー」
これは私にとっては何よりも重要で鋭敏で頼りになる指標なのです。