子育てと闘病を両立する方法。

大腸がんステージⅣの闘病と子育てを両立させ最終的に完治した闘病記を記します。

転院に関する旦那素晴らしい策

約束していたことを忘れていた負い目からか,旦那はいつになく真剣に考えていました。

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calendura2009.hatenablog.com

 

頭の中がフル回転していて,そのフル回転の音が聞こえてくるようでした。

旦那はキッチンのガスコンロの前に折り畳み椅子を持ってきて座っていました。

私はは食卓のところに座っていました。

ガスコンロから食卓までは2m位で,キッチンの動線上に食卓があり,つまり私から旦那はよく見えるところにいました。

私とI先生が外来時に雑談した内容を話しているときに,旦那は突如ひらめきました。

それはこのような話でした。

旦那:「今週末の白血球チェックの外来の時,検査データーの話が終わったら,「癌学会ってどんな感じですか?」と雑談のような感じで聞く。」

私:「癌学会の事を聞くの?」

旦那:「そう。それでI先生が返答したらその後,「あ。話は変わりますが,もしI先生が肝臓にちょっと難しそうな癌が出来たらどうします?ご自分では取れないですよね?」と聞く。」

私:「突然話変わって変じゃない?それとなんで初めに癌学会の事聞くの?」

旦那:「先生に癌学会でのことを思い出してもらうんだよ。何かしらの新しい情報は手に入れたはずだから。」

私:「ああなるほど。」

この会話が始まってから私は無意識に食卓からじりじりとコンロの方ににじり寄っていき,コンロの前で二人で真剣に話している形になりました。

旦那:「I先生無しでこの病院で手術しますか?それとも柏の国立がんセンターとかで切除しますか?」と聞く。」

私;「なるほど!! うまくすればこの時先生は最も手術の評判の高い病院の名前を挙げるはず。」

旦那:「そう。この質問によって,われわれ素人が考えるなかでトップクラスの病院である国立がんセンター以上の病院があるかどうかがわかる。」

私:「これは凄いわ。」

旦那:「でもこの会話は,自然な雑談のように進めなければならない。」

うーん。

なるほど。

しかし,自然にこの会話に持っていけるか自信がありません。

下手したら病院を聞き出そうとしていることがばれてしまいます。

以前セカンドオピニオンに病院はどこがいいか聞いた時も,「それは言えない」の一点張りだったのです。

具体的に病院を挙げてそこで何かよくないことが起こったとき,訴訟とかになるからとおっしゃっていました。

私がI先生がダメと言っている手術を決行してくれる病院を探している,とわかったら絶対に教えてくれないでしょう。

うまく雑談に持っていけるか不安でした。