東大病院に連絡を取るとあれよあれよ(その2)
大きな事が決まるとき,大きな力が働いてものすごい流れに乗ったような形でどんどん決まっていく事ってありますよね。
この時はこの流れに飛び込んだ瞬間だったのだと思います。
この時ふと遠い昔のある言葉を思い出しました。
それは
「肝臓の癌を100個取ったような先生もいるけどそんなことはまあ無理だしね」
という言葉でした。
いつだったっけ?・・・
ああ。思い出しました。
2007年に大腸癌が発覚しそのまま緊急入院してそのまま手術となり,手術の面談の時でした。
その時の記事はこちら(リンク)↓↓
ラジオ波焼灼法という方法で肝臓に転移した癌を焼くという方法をI先生が説明されている時でした。
「肝臓の癌を100個取ったような先生もいるけどそんなことはまあ無理だしね」
この言葉の後にこのようにおっしゃいました。
「東大病院には幕内先生という肝臓外科の権威がいらして,その先生は100個手術で取ったという逸話があるんだ。」
「確かに手術が最もいい方法だとは思うけど,そこまでやるのもね。まずここでは無理だし。」
「幕内先生は今は東大ではないのだけどね。」
ああ。あの時すでに東大病院の名前は出ていたのだった。
あの時100個も取るのは何か変的なニュアンスだった。
しかもI先生のうんちく話のようだったのでほとんど気にしていなかった。
でもあの時すでに東大病院の事は知っていたんだ。私は。
もし,あの時東大病院にセカンドオピニオンに行っていただどうなっていただろう。
あっさり治っていたかもしれない・・・。
だって100個取る先生のグループの人なら取りにくい癌の1個や2個は取ってしまったかもしれない。
ああ。全く無知だった!!
I先生の口からこの言葉が出ていたのに。
3年前に戻りたい。この経験値や知識のままで。
無知な状態で2年前に戻ってもまた同じことをするだろう。
いや。無知でもいいから「セカンドオピニオンは義務なのだ」くらいに誰かが洗脳してくれていれば大分違った結果になっていたのでは。
いや。もう過ぎたことをごじゃごじゃ言ってもしょうがない。
そもそもどんな未来かなんかわからないのだから。
このような考えが私の頭の中でぐるぐると沸き起こっていました。