凄すぎる東大病院(その2)
私たちのイメージはうまくいけばこんな感じかなと思っていました。
先生は手術は難しいと言う
↓
そこを何とかお願いしますと頼む
↓
それでは詳しく検査をして再度検討すると先生が言う。
↓
開けただけで閉めるということも大いに考えられるが一応やってみようということになる。
漠然とこのような感じで進めばいいな~と思っていました。
しかし,実際はあっさりと約5分で見ただけで,
「手術できます。」
とおっしゃられたのです。
しかも,もう手術を念頭に置いた検査を今日これから受けることになっているのです。
いったい何だったの!!これまでの苦悩は!!
いったい何だったの!!これまでの苦悩は!!
いったい何だったの!!これまでの苦悩は!!
と頭の中で叫んでいると,若い先生に呼ばれてハッと我に戻りました。
やはりさっき国土先生がおっしゃったように,今日,血液検査や術前呼吸器系検査,X線検査等を受けて帰ることになりました。
これらの検査は午後すぐに行うことになりました。
上部消化管内視鏡,下部消化管内視鏡,CT,MRI,PET,その他は子供がいるので入院ではなく通いで行うことにしました。
後日検査日の連絡が自宅に来るそうです。
以上のやり取りが終わって血液検査だけ終わらせて,旦那とお昼にすることにしました。
病院内に食堂が数か所あり,タリーズやドトールもあり,本当に大きな病院なんだなと実感しました。
旦那ととりあえず受付近くの階段から地下に降りて「三四郎」という食堂に入りました。
「三四郎」はこちら,という看板が見えていたからです。
食券を買って机で待っていると食券を取りに来てくれて半分切って持っていきました。
すぐに店の人が「合い席いいですか?」と尋ねてきて,一組のご夫婦が私たちの机に座りました。
やっと一息つきました。
旦那に喜びを伝えたいのですが,合い席のご夫婦がいらっしゃるので,小さな声で,
「予想外の展開になってうれしいよ。」
と伝えると,
「今日は遅くなりそうだ。Hさんに子供たちにご飯を食べさせてほしいと頼もう。今メールしろ。」
と,もう平静の顔に戻っていろいろ段どっていました。
メールを送信し終わったところに,私が頼んだ蟹クリームコロッケが来ました。
一口食べてびっくり!
すごくおいしかったのです。全く期待していませんでしたが・・・。
旦那の頼んだものが来て(何を頼んでいたか忘れましたが)旦那もびっくり!
「なんだこれ。すげーうめえ。」
と言っていました。
東大病院の食堂「三四郎」はとてもおいしい食堂なのです!!
もし,行く機会があれば行ってみてください(ないか・・・)。
無言ではふはふと料理を堪能して「三四郎」を後にしました。
午後,様々な検査でいろいろなベットに横になりましたが,そのたびにこの白い長いブーツを履いてきたことを後悔しました。
でも,このブーツを履いてきたから今日の検査は忘れないだろうとも思いました。
全ての検査が終わって帰ることになりました。
Hさんにメールしたら,「どうなったか聞きたいので,今日はココスでみんなで晩御飯を食べよう。クリスマスだし。子供たちも待っていると言っている。」
とのことでした。
そうか,今日はもしかして人生最大のクリスマスプレゼントだったかもしれない,とじわっと感じました。
帰りのつくばエクスプレスは混んでいましたが,旦那に
「一体どういうことだろう。手術できるって。」
というと
「俺はまだ頭が正常に働いてないからなんとも言えないが,かなり回り道したと思う。でも単純に喜ぼう。この展開に。」
と言いました。
ココスの駐車場で待っているとHさんが子供たちを連れてやってきました。
Hさんの子供たちとうちの子供たちはまとまって一つの机でワイワイと楽しそうに食事していました。
私たち大人の席で今日の事をHさんに報告すると,
「なんやそれ。すごい先生がいはったんやな。よろこばしいこととちゃうの?」
とよくわからないけどよかった!うれしい!と喜びをともにしました。
本当に長い長い一日が終わりました。
素晴らしいクリスマスプレゼントを頂きました。