子育てと闘病を両立する方法。

大腸がんステージⅣの闘病と子育てを両立させ最終的に完治した闘病記を記します。

癌 子供にどこまで打ち明けるか

癌であることを子供に打ち明けるかどうかは悩むところです。

10歳以上ならば理解できるので言ってもよいと病院のカウンセラーの人が言いました。

うちは長男が11歳だったので手術の直前に旦那が打ち明けました。

お母さんは癌である事。

癌は死ぬかもしれない事。

お母さんの癌はかなり進んでいてやばい事。

でも今回の手術でただちに死ぬということではない事。

手術後はうちに帰ってくるが治療は続くのでまた入院するかもしれない事。

死ぬかもしれない病気なんだから頑張ってみんなで助け合わなければいけない事。

こんな感じで旦那が長男に説明しましたが,彼は黙って聞いていたそうです。

下の2人の子供たちには癌であることは伏せてお母さんはお腹の病気と伝えました。

癌という言葉がどのような形で修飾されて2人の耳に入るか不安だったからです。

例えば

「うちのお母さん癌」とお友達に言って,そのお友達はこの前テレビで癌の話をなんとなく聞いていて,

「えっ?じゃあ死んじゃうの?」ってことになって,なんてことが考えられるわけで,やっぱり伏せておこうということになりました。

長男は自分だけ秘密を知っているので,負担だったかもしれません。

テレビで癌の番組になったらさりげなくチャンネルを変えたり,

下の子が「お母さんが参観日にきてくれなきゃだめ~!」と騒ぎだしたら自分の部屋から飛んできて,

「お母さんは凄い病気なんだからわがまま言うな!」と言ったり。

負担だったと思います。

今になって思えば3人の子に「お母さんは大腸癌という重いお腹の病気」と伝えればよかったかと思います。

わかってもわからなくてもそれなりに理解するでしょうし,長男だけが負担することもなかったかもしれません。

それに理解していたと思っていた長男が中学の卒業式の日に先生の話で癌で亡くなった人の話が心に残り,

「お母さん,癌ってやばいんじゃない?」

と言ってきました。実は癌が何なのかよくわかっていなかったのです。

子供にどこまでどのように伝えればショックが少ないかとか,いろいろ考えて悩みますがこれも無駄だと思います。

子供達全員に

「お母さんは癌という重い病気でこれから闘病するのでみんなで支えてほしい」

と言ってしまうのが一番だと思います。