抗がん剤治療と引き寄せの法則の実践(その2)
ここでいつもなら「なんで私だけこんな思いをしなければならないのか?もう死んだ方がまし!」と考えるのですが今回は少し違いました。
この「なんで私だけ~」の思考に入る隙を与えることなく今度は図面を眺めたのです。
図面に鉛筆と定規で備品を書き込みましたが,ガレージに建てる小屋はあまりにも小さく,考えていた備品が入りません。
しかし,パンを焼くのにオーブンは絶対必要です。
作業台がなければ成形ができないのでこれも必要です。
ホイロがなければ寒い時期には全く発酵しなくなるのでこれまた必要です。
あれこれいろいろ考えているうちに,作業台の上の空間にホイロを棚のようなもので設置すればいいのではないかというアイデアが浮かんできました。
しかし,こうしているうちに具合はますます悪くなってきてまた強烈な吐き気が襲ってきます。
図面を放り出してトイレに駆け込み吐きました。
吐いても具合は全くよくならないのですが,吐き気だけは少し治まります。
子供たちはさっき「お母さんお休み!」と部屋の外で声をかけてくれたので,もう寝ているでしょう。
下では旦那がニュースを見ているようです。
普段ならまた「なんで私だけ~」の思考になるのですが,ここですかさずまた,雑誌を手に取りました。
さっき考えていたパンの新商品をもう少し具体的に考え始めます。
雑誌を眺めていたら,その雑誌のオーナーが特注したという型で焼いたさいころのような正四角形のパンの写真が載っていました。
「あ。なんかイメージできてきたぞ」
と思ったけど,また吐き気がひどくなってきてトイレに駆け込みました。
こんな感じで一晩苦しみで悶えていたのですが,途中途中でパンの事が私の頭に割り込んできたのです。
というか無理やり割り込ませたのです。