子育てと闘病を両立する方法。

大腸がんステージⅣの闘病と子育てを両立させ最終的に完治した闘病記を記します。

5回目の抗がん剤から逃げてしまった(その1)

4回目の抗がん剤はパンの新商品を考えることで思考をそらしながら,何とか受けました。

しかし,いいことを続けるって本当に大変ですよね。

この後も「パン屋さんを開業する」ことを考えながら,2週間過ごしましたが少し辛くなってきました。

身体は大いにきついのですが,それと同時に頭と心が辛くなってきたのです。

「少しだけいい気分になる」のは結構エネルギーがいるのです。

吐き気と悪寒で苦しんでいる時,普通はこう考えます。

「なんで私だけこんな目に合うの!もう嫌だ!!こんなの辛すぎる。私が何をしたというのか?こんな仕打ちあまりにもひどい!」

思考は無防備ならこのように流れていきますが,「少しだけいい気分になる」ためには,ここでギアチェンジして猛烈にアクセルを踏まなければいけません。

あの状態で「パン屋さんを開業する」を考えるのはこのようにエネルギーがいるのです。

3回目,4回目はこの方法で乗り切りましたが,5回目はなんだかものすごく嫌になり,やめてしまいたくなりました。

「何だかんだいって,スピリチャルはイメージングなんだよね。抗癌剤やりながらイメージングとかやっぱり無理!」

「いい気分でいるとかいい人になるみたいでそんなの知らんわ」

「パン屋さんとか何馬鹿な事考えてるんだ。ありえんだろう」

「引き寄せとか言って知るかいな!!なんじゃそれ」

とだんだんいつもの思考回路に入っていくのです。

やっぱり目新しい事なのでなんだか実行できたけど,しょせん癌患者にできる事,抗癌剤治療している者にできる事なんてたかが知れてるだろうという気持ちになっていました。

ああもう。やめればいいよ。引き寄せの実行とか。

普通の人でも難しいのに私ができるわけないでしょう。

若くして癌とか被害者なんだから,被害者で過ごしていいんだよ。

もう頭がしんどいってゆうとるわ。

ああもう,今この瞬間に消えてしまえればいいのに。

癌で死ぬとか結局のたうち回って死ぬことでしょう。

そんなのあり?

私が何したゆうんで?何もしとらんでしょう。

なんで私だけこんな目に合わないかんの!!