抗がん剤治療と引き寄せの法則の実践(その3)
こうしているうちに眠っていたようで,また吐き気で目が覚めた時は翌日でした。
しかし,翌日はもう峠は越えていて,吐き気も徐々に治まって来ることがわかっています。
ということは私は3回目のフォルフィリ+アバスチンを何とか乗り越えたのです。
この後も吐き気や悪寒がありますが,前日に比べたらかなり楽になるはずです。
抗癌剤で苦しみながらの「引き寄せの法則」の実践は以上です。
これによって何を引き寄せるかわかりません。
この時点では「より長い延命。できれば手術」を引き寄せたいとは思っていましたが「まあ,手術は無理だろう」という考えが念頭にありますのでこの希望は漠然としたものでした。
こうした長期的な事より,私がこの日達成できたことは,
「少しだけいい気分になることを考える」を実践したということです。
この実践は私があなたにお伝えしたい事のトップ10に入ります。
私は現在完治しています。
私が闘病についてお話することは,今闘病している人が今闘病している人と苦しみを共有する事にはなりません。
今闘病しているあなたにとって,私がフォルフィリがきついとか,子供が小さいのでとか言っても,それは先輩の言葉でしかありません。
言い換えれば55歳の人が35歳のお母さんに,子育ての極意を話しているようなものです。
35歳のお母さんは,先輩の話はとてもありがたく聞きますが,やはり同じ子育て母さんと大変な事や楽しいことを共有したいのです。
私はあなたと闘病の苦しみを今共有することはできません。
完治した私が出来ることは,闘病から完治への道中で何を体験して,何がよかったのか,何が悪かったのかを伝えることだけです。
以前闘病しながら子育てを回す方法についてはお伝えしました。
セカンドオピニオンの大切さもお伝えしました。
子育て闘病とセカンドオピニオンは最も伝えたかったことです。
しかし今回の内容もその次に伝えたい事なのです。
「引き寄せの法則」に関しては興味があれば本を購入して読んでみてください。
あなたオリジナルの闘病を支える方法を作り出せるかもしれません。
今回は私の「パン屋さんを開店する」でしたが,あなたは「イタリア旅行」でも,「おうちカフェを作る」でも何でも構いません。
イタリア旅行の時はパンフレットや地球の歩き方を準備しておかなければなりません。
「おうちカフェ」の時はそれに合った雑誌を準備しておきましょう。
要は,抗癌剤,その他辛い治療中に少しだけいい気分になることを考えて,辛さを少しだけそらすのです。
少しだけそらすのですから,角度は0.01度かもしれません。
しかし0.01度角度を変えて進んでいくと,そしてどんどん進んでいくと,かなり違う場所に到着します。
まあ,こんなめんどくさい事は考えなくてもかまいません。
とにかく,少しだけいい気分になることを考える,そしてそれを考えやすい状態にしておくことが大切です。