癌。再発。信じられない・・・。
手術後,幸せな補助化学療法期間をエンジョイしている時に予告もなく地獄に突き落とされます。
「予告もなく」というのは変ですね。
癌なので手術で取り除いても転移している可能性は十分あるのですから。
「再発」・・・。
これほど恐ろしいことはありません。
初めて自分が「癌である」ことを告知されたとき。
ハンマーで頭を殴られたような衝撃が襲ってきます。
手術後「再発した」と伝えられたとき。
死神が目の前に現れたような恐怖が迫ってきます。
再発はある意味,最初の癌の告知よりも残酷なのです。
再発は「もうどうやってもダメだよ」と言われているような感じです。
再発は「もう諦めな」と言われている感じです。
再発は「終わった・・・。」という感じです。
しかし!
安心してください!
私は2回再発を経験して,完治しましたから。
「再発したようです」
と言われたとき,
「え。うそでしょ。なんで? この前手術したばっかりじゃん。え?。TS-1全く効いてなかったの?というか癌取り切れてなかったんだよね。それはないでしょ! あんなに大手術したのに。何なのこれ! 神様どういうこと!!」
という感じでした。
再発したということは,手術で見た目に取り切れたように見えてもいろんなところに散らばっていてそれが大きくなってきた,ということです。
ということはまた,手術できたとしても見た目にはよくてもその後再発する可能性が高いのです。というか再発するでしょう。
一般的に考えて絶望でしょう。
でも!
安心してください!
私は2回手術して2回再発して,3回目の手術で完治しましたから!
話を戻します。
再発したら次は何をするのでしょうか?
それは補助化学療法という楽な抗がん剤ではなく本格的な抗がん剤治療に入ることになるのです。
「本格的な抗がん剤治療」
恐ろしい言葉です。
抗癌剤治療の事を書くのは正直辛いです。
私にとっては本当に辛くて厳しい治療だったからです。
結局抗がん剤が辛すぎてもう死んだ方がまし!と思って死ぬならダメもとで最後に手術を受けたところ,なぜか完治したのです。
そうすると抗がん剤は意味がなかったのか?
違います。
抗癌剤はものすごく役に立ったのです。
抗癌剤無しでは今の私はなかったでしょう。
もう7,8年前に死んでいたでしょう。
次回再発後の治療「抗がん剤治療」について書くことにします。