子育てと闘病を両立する方法。

大腸がんステージⅣの闘病と子育てを両立させ最終的に完治した闘病記を記します。

回診時は質問できない!入院生活あれこれ(その2)

----前回の続きです。---

回診は要は儀式みたいなものなので,「ははーっ」で終わった方が得策です。

回診時に自分より偉い先生や同僚がいるような環境であれこれ聞くより,主治医一人に聞く方がいいのです。

ではどうするか?

私が最も効果的だと思うやり方は,

看護師さんに聞いてもらう

です。

朝の検温の時とか,夜勤と担当が変わる時に挨拶に来るのですがその時とかに

「実は先生にどうしても聞きたいことがあるのですが,聞いておいていただけますか?」

と言って聞いてもらいます。

質問は吟味してください。

同じようなことを何回も聞いたりすると無駄になってしまいます。

1回につき3個ぐらいが限度だと思います。

看護師さんのタイプによっては1,2個にしておいた方がいいかもしれません。

私は回診時に結構鋭い質問をしてしまって主治医を困惑させてしまったことがあります。

私の主治医のI先生は4人の子供がいて私が小さな子供の母親ということで親身になってくれていました。

なので回診時の質問に対して「後で答えます」とおっしゃってその場を去り,本当に後で一人来て説明してくれました。

上の質問「手術して抗がん剤をやったとして悪いQOLで少し延命するのと,このまま何もしないでいいQOLで少なめに生きるのとどちらがいいでしょうか?」

です。

この質問には本来先生が答えられるものではなくて自分で決めなければならない事ですが,I先生は

手術をしなければ腸が詰まるので1か月で死ぬ。

その後の抗がん剤はよっぽどいやならやめればいい。

とりあえず手術だけはしてご飯を食べられるようにしよう。

と順序立てて説明してくれました。

でもこれは本当に特例だと思います。

I先生の困惑した顔はまだ覚えています。

これ以降私は看護師さんに聞いてもらう方式でたくさん質問をしました。

看護師さんが先生に聞いた答えを伝えてくれることもありましたし,先生が空いた時間に説明しに来てくれたこともあります。

質問して答えてもらうことで自分で納得して手術等を受けることが出来ました。

このように看護師さんを通して質問したり答えてもらったり,その他助けてもらったりをスムーズに行うために・・・。

感じの良い患者になることは必須です。

挨拶はもちろんですが,素直でいることが肝要です。

でも受動的な素直ではなく能動的な素直さが必要です。

完全に受け身だと,自分の中に沸き起こった不安や疑問に蓋をして主治医のいいなりになることになります。

この態度だと,悪い結果になったときに主治医や病院のせいにしてしまいます。

そのような人を何人も見ました。

くれぐれもそんなことにならないように能動的な素直さの態度で臨みましょう。