子育てと闘病を両立する方法。

大腸がんステージⅣの闘病と子育てを両立させ最終的に完治した闘病記を記します。

私独自の腫瘍マーカの変遷を確認する(その2)

とにかくこの時期夫婦して闘病に能動的になり,ある重大なことに気が付いたのです。

それは「腫瘍マーカーの変遷をグラフ化してみる」ということです。

腫瘍マーカーに関しては主治医のI先生にこのように言われていました。

「腫瘍マーカーは癌の指標としては非常に重要です。」

「ただし,個人差があるので腫瘍マーカーが高くなくても癌であったり,逆もあります。」

「したがって腫瘍マーカーはただの目安で,やはりCT等画像で確認して,癌を発見するのです。」

私たちはこの言葉を信じていました。

そして先生が腫瘍マーカーを見ながら,

「高くなっている,再発かもしれない。CTを撮りましょう。」

という言葉を当たり前に受け流していました。

しかしよく考えてください。

先生はまず腫瘍マーカーを見て,あれこれ言っているのです。

それなら私の腫瘍マーカーは手術直後どうなっていたのか?

再発が疑われていた時はどうなっていたのか?

思いっきり癌があるときはどうなっていたのか?

知りたいと思いませんか?

なのに当時知らされていなかったのです。

採血のデーターはコピーして渡してくれていました。

その白血球のデーターを見て今週の抗がん剤をやるかどうか決めていたからです。

しかしその紙に腫瘍マーカーの欄はなかったのです。

こんな初歩的なことに私たちは全く疑問を持っていなかったのです。

「腫瘍マーカーは個人差があるので指標にはならないから。」

という言葉をうのみにしていたのです。

しかし,個人差があるなら,もしかしたら私の腫瘍マーカーはとても鋭敏で,画像よりも重要な指標になるかもしれないのです。

このことに気が付いて,私はこれまでのすべての腫瘍マーカーの値を,I先生に要求しました。

まあ,この件に関してはほとんど旦那の指示通り動きましたけど・・・。

旦那の指示はこんな感じでした。

「極々自然にこれまでの腫瘍マーカ知りたいな~みたいな感じで聞け,一部だけだったら,もっと知りたいな~みたいに聞け」

大腸癌の腫瘍マーカーは,CEAとCA19-9です。

I先生は

「腫瘍マーカーは指標として考えてはだめだよ。個人差があるし。」

とおっしゃいましたが,私は

「ええ。わかってます。まあ,ただ知りたいだけなんですよ。というか紙として持っていたいんです。特に意味はありませんが。」

と言って出してもらいました。

さかのぼって1年半の分はさすがにすぐは出て来なくて2回目の手術前後しかもらえませんでした。

本当は患者の権利を主張すれば全てもらえますが,とりあえずこのデーターだけを持って帰りました。

それを見ながら家で旦那と解析しました。

すると驚くべき事実が明らかになったのです。