癌。誰かのせいにしてしまう自分。(その1)
手術までの入院期間,癌の告知や手術に関しての説明が終わると,もやもやとした疑問や質問がふつふつとわいてくるということを前回書きました。
「回診時は質問できない。入院生活あれこれ。」はこちら(リンク)↓↓↓
もやもやとわいてきた疑問は整理して,看護師さんを通して1日2.3個づつ主治医に質問していきます。
質問に対する先生からの返事,その返事を旦那にメールして,疑問を解消しながら手術や治療を把握していく・・・。
このようなことで1日の大半は過ぎていきます。もちろん半日は検査等で費やされますが・・・。
質問事項や先生からの返答の解釈をしている時は一応前向きな心境だと思います。
しかし1日の中で何回も後ろ向きの心境に陥ってしまいます。
後ろ向きの心境とは?
「何が悪かったの?」
この1点です。
結局原因にとらわれて誰かや何かのせいにしてしまっている時です。
もう今原因は脇においておいていいのです。
あなたはなにも悪くないのだから。
でもどうしてもあの時こうしておいたらとか,あの人(あるいは私)がこうしたから,とかいろいろ考えてしまうわけです。
私の場合を書きます。
私は自分の癌がわかる前に友達のNさんの癌が発覚しました。
「友達が癌に!,癌雰囲気とは」はこちら(リンク)↓↓↓
Nさんの癌で右往左往しているときに以前私が受けた市の健診結果がきました。
それには便鮮血があるので医療機関で内視鏡を受けてくださいとのことでした。
私は「この忙しいときに何なの?ああ,生理が終わってすぐだったから血が出たのかも」
と考えてネットで調べました。
歯茎から出血があっても便鮮血に引っかかるというネットの情報を見て,
「ああ,やっぱり生理の血が少し引っかかったんだわ」
と解釈して再検を受けませんでした。というか後にしようと思いました。
この行動の裏には以下のような心理が働いています。
以前大腸内視鏡を受けたときものすごく大変だった→
できれば受けたくない→
生理の直後だった→
ネットでも他からの血に引っかかってしまうと書いている→
でももし悪いものだったらどうしよう→
でも受けたくない→
それに今Nさんが癌で病院に行かないとか言いだしてみんなで大変な状態だ→
これが落ち着いてから再検に行こう(結論)
という心の動きがあったわけです。
その2に続く。