大腸癌ステージⅣ。最終告知
全ての検査が終わって,主治医と,私,旦那,看護師さんでの面談の日になりました。
ちなみに緊急入院の場合の面談の流れはこんな感じです。
1)入院に関しての面談(なぜ入院するのか,検査のスケジュール等)
2)検査終了後に,癌の告知,部位,ステージ,手術のスケジュール等の面談
3)手術に関する詳細な面談,どのような手術をするのか
4)手術の麻酔に関する面談
以上4回だったと思います。3)と4)はサインが必要でした。
さて,今回は2)の癌の告知の日です。これに関しては以前に少し書きました。
「癌。手術前に家族一人一人に手紙を書いておく(遺言)」はこちら↓↓↓
私の場合,子供たちをどうするかばかり考えていて,自分がすごくやばい状態だということを実感していませんでした。
それがこの面談でいやでも自分の病気の事を認識させられたのです。
「内視鏡で分取した細胞は悪性でした。」
「それは癌ということですか?」
「そうです」
「えっ」
という会話がスイッチとなり私はだんだん貧血状態になってそのうえ吐き気がしてきました。
私の頭の中はこんな感じです。
「ああこのでかい塊は癌だったんか。じゃあ癌じゃないと思とったん?
そうじゃないけど違うかもとか思とったわ。だって腫瘤とか言よったや。
ふつうないでしょ。この歳でこんな癌。というかあの時再検受けとったらよかった。
いや受けとっても少し早かっただけか。腫瘤とか言わんといてよ。癌でしょうと初めから言うてよ。
ああ,気持ち悪い。吐きそうじゃ。」
(再検に関してはまた今度記事を書きます。)
というぐちゃぐちゃな感情が噴出して,椅子から倒れそうになったところを看護師さんがキャッチしてくれて,車いすでトイレに連れて行ってくれました。
結局すごい下痢で「ああ,腸と感情って本当に連動してるんだ。」と頭の片隅の冷めた自分が観察して納得していました。
人って不思議ですね。
我を忘れて感情に振り回されていても,ほんの少しだけは冷めた自分が頭の片隅で観察しているんですよ。
私はこの癌の闘病中何回もこのようなことを体験しました。
あっ,話をもとに戻します。
私の診断と手術についてはその後旦那が聞きました。
私の病気は
大腸癌ステージⅣ。
上行結腸の癌で腸が塞ぎかかっている。
癌は腸を突き破って外にはみ出している。
肝臓に転移しており画像には3か所映っている。
リンパ節にも転移している。ということでした。
かなり絶望的な状態でした。この件に関しては以前にも書きました。
「大腸癌。緊急入院から手術までの日々」はこちら(リンク)
そして手術に関しては
大腸の右半分を切除し小腸と直接つなげる。
リンパ節は切除する。
胆嚢は切除する。
肝臓は表面の癌は切除して深いところの癌はラジオ波焼灼法で焼いてしまう。
以上は予定で開腹してもしも腹膜播種を見つけたらそのまま閉じる。
手術予定時間は8時間。日程は~。
という内容でした。
ここでラジオ波焼灼法という聞いた事のない言葉が出てきたのですが,これに関しては
「肝臓の深いところにある癌は切除できないのでラジオ波で癌の部分だけを焼く」
という説明で納得してしまったのです。
これが後々足かせとして困ったことになってしまうのですが,この時はわかりませんでした。
医師の説明をネットで検索はしましたが,一つ一つ疑いを持って違う角度から確かめるという事はなかなか素人にはできません。
また,この時の私や旦那には余裕が全くなく先生の言う通りが一番楽だったのです。
でも私がこの時できなかった違う角度から確かめるという事は実は簡単にできるのです。
それがセカンドオピニオンです。これに関してはまた後で書きます。
この時のラジオ波焼灼の話の時に笑い話のように
「肝臓の癌を100個取ったような先生もいるけどそんなことはまあ無理だしね」
と主治医が言いましたが・・・。
これが1年半後に重要になってくるのですがまだこの時はわかりませんでした。