手術前に衝撃の事実が
手術2日前に入院して,身の回りの事が一通り終わったころ,面談で呼ばれました。
旦那と一緒に部屋入ると,いつもT先生と初めてお目にかかる先生がいらっしゃいました。
この先生がS先生でこのチームのトップでした。
実際に私の手術をメインでやってくださる先生です。
この面談で話していたのはほとんどT先生で,S先生は横で聞いていました。
そしてT先生は私たちが信じられない衝撃の事実を二つも告げたのです。
それは・・・。
癌が肺に転移していたということ。
これは本当に衝撃でした。
肺に転移?
肺に転移?
もう肺に来てしまったのか・・・。
しかしなんでこの手術直前に・・・。
いつわかったんだ??
それはないでしょう。
今,肝臓で気持ちいっぱいだよ!
肝臓だけでいっぱいいっぱい。
肺とか言わないで!肺とか。
そんな考えがとっさに頭の中で飛び交いました。
しかし,つくばM病院でも肺の事は言っていなかったし,東大でのCT後の診察時もそんなことは言っていませんでした。
T先生によると手術予定の人に対する医師たちのミーティングの際,影に見えるけどおそらく転移だろうという結論になったとのことでした。
今回肝臓の取りにくい部分をを切除するためにワイヤーで肝臓を引き上げて手術をするとのことでとても大がかりな手術なのです。
そんな手術をやり終えた後で,肺の手術もやるのはとても無理だと言われました。
そこで今回は肝臓の手術だけにして,体力が少し回復してから再び肺の手術を行うとのことでした。
がっくりしました。
本当にがっくりしました。
この手術で全快するとは露とも思っていません。
しかし,手術をした後にまた手術をするのは気の遠くなるような感じがしました。
それから,その手術と手術の間はまた,フォルフィリ+アバスチンをやらなければいけないだろうと予測もつきます。
ああ,またあの恐怖がよみがえってきました。
この手術でもう抗癌剤とはおさらばとは露とも思っていません。
しかし,その後肺の手術をするということでその後の流れのようなものが見えてきたのです。
長く闘病していると次これだろうと想像がつくのです。
ああ,本当にがっくりしました。
しかし,信じられないような奇跡で,そしてその奇跡を自分でつかんでここ東大病院までやってきたのです。
もう後戻りはできません。
とにかくこの手術を受けるしかないのです。
そのために今日入院したのですから・・・。
それからもう一つ。
衝撃の事実が判明したのです。
それに関しては次回書きます。