ラジオ波焼灼法と私。(その1)
優しそうなイケメンでつい「ま。いいか。」となってしまう人。
でも彼のために何回も痛い目に合ってしまう・・・。
このイケメンが私にとっての「ラジオ波焼灼法」です。
昨日まで元気で子育てしていたお母さんが,いきなりステージⅣの癌であることを知らされます。
当然混乱して頭がおかしくなるような感覚に陥るでしょう。
「癌で腸がほぼふさがっているのでこのままだと1か月で死ぬ。」
「この癌を一刻も早く取ることが大切だ。」
「また,肝臓にも3か所ほど転移しているが,1つは肝臓の奥で切除できない。」
「ラジオ波焼灼法というピンポイントで焼き切る方法でこの癌は焼く。」
昨日まで元気だった女性がこの話を聞いたときどの部分に衝撃を受けるでしょうか?
この部分だと思います。
「癌で腸がほぼふさがっているのでこのままだと1か月で死ぬ。」
このパラグラフに衝撃を受けるのが普通です。
早くこの大きな癌を取ってしまわなければと思うでしょう。
上記の話を聞いて,
「癌で1か月後死ぬかもしれないようだけど,ラジオ波焼灼法の原理,治療実績,予想されるリスク,再手術になったときのリスクを聞いとこう。」
と冷静に考える女性はほとんどいないと思います。
でも,私の旦那はこの時,
「ラジオ波焼灼法に関して我々は全く知らないので簡単に教えてください。」
と主治医のI先生に聞いたのです。
私は,
「え?それ?。そこが気になるの??」
と思いながら,気分が悪くなったので退席して病室に戻りました。