1-24 癌告知。この時セカンドオピニオンを受けるべきだった(その2) でもあの時の私は 「肝臓の方の深くて取れない癌はラジオ波焼灼法で焼いてしまいましょう。安全ですから。」 と言われて 「まあそうだな。肝臓はそれでいいわ。とにかく大本を取ってしまいたい!早く!」 「ラジオ波焼灼法って聞いたことないけど後でネットで調べてみよう。それで特に問題なければ先生の言う通りにしよう。早くこの癌を取ってしまいたいし。」 と安直に考えていたわけです。 とにかく私も旦那も余裕がありませんでした。 しかし!
前回は頭が混乱してセカンドオピニオンなどは全く頭になかったことを書きました。
-----------------------
でもあの時の私は
「肝臓の方の深くて取れない癌はラジオ波焼灼法で焼いてしまいましょう。安全ですから。」
と言われて
「まあそうだな。肝臓はそれでいいわ。とにかく大本を取ってしまいたい!早く!」
「ラジオ波焼灼法って聞いたことないけど後でネットで調べてみよう。それで特に問題なければ先生の言う通りにしよう。早くこの癌を取ってしまいたいし。」
と安直に考えていたわけです。
とにかく私も旦那も余裕がありませんでした。
しかし!!
多かれ少なかれ誰しもこんな時に余裕などないのです!
余裕がないこんな非常時に,受ける手術すべての肯定的な側面と否定的な側面の両面からの精査などできるはずがありません。
でも・・・。
実は簡単にこの両面からの精査ができる方法があるのです。
これがセカンドオピニオンです。
だから私は自分の経験からこのセカンドオピニオンを強く勧めるのです。
私の場合一刻も早く手術を受けた方がよかったので主治医が早めの日程を押さえてくれました。
この状態で「せっかくその日程を押さえてくれましたが,セカンドオピニオンを受けたいのでその後の手術でよろしく。」と言えたでしょうか?
そもそもセカンドオピニオンなんかは考えてなかったので今考えてもどうしようもありませんが・・・。
でもたとえ私のような心情的にも言い出せないような状態でもセカンドオピニオンを考えるべきです。
「この癌を取り除くことで今この状態をよくする」
癌患者はこれにとらわれますが,この癌を取ることで命は長らえ,治る人もいれば再び次の闘病生活が始まる人もいるのです。
言い換えればその手術で終わりではないかもしれないのです。
このことを念頭におけば今受ける手術はその後の闘病にはよくなくて,違う手術の方が後の闘病には良いということもあるのです。
簡単に言えば,この後も手術するかもしれないのでその時困らないようにしておくということです。
私の場合はラジオ波焼灼法を受けた事で,その1年半後の3回目の手術の時,困ったことになったのです。
ここで誤解してほしくないのはラジオ波焼灼法は非常に有効な方法であるということです。
実際この方法で治った実績は高いですし,病院によってはこの課があるところもあります。
手術より負担が圧倒的に少ないですし,ある意味手術よりいいかもしれません。
なのでどの方法がいい,悪いではなくて,何回もしつこいですが,
「その方法はこの癌と私自身に本当に最適な方法なのか?」
ということです。一人一人最適な方法が違うのです。
これを見極める方法がセカンドオピニオンなのです。
さあ,それではセカンドオピニオンを受けようと決心したとします。
次にやることは受ける病院を決めるということです。
主治医にセカンドオピニオンを受けたいのですがどこで受ければいいでしょう?と聞いてもし答えてもらえればそこで受けるといいでしょう。
でも多くの場合は主治医は答えてくれないでしょう。
理由は安易に勧めてその後の責任が持てないからです。
ですのでその場合はまず関東近県ならば国立がんセンター,あるいはがん研有明病院に行けば間違いはないでしょう。
今はわかりませんがおそらく2万円〜3万円くらいかかります。
セカンドオピニオンに行くには主治医の紹介状と診断書,画像等の検査報告書が必要です。
予約してセカンドオピニオンを受けに行き,その病院ではどう診断するか?どんな手術をするか?を実際その場で聞きます。
その後その内容を書いたお手紙を渡されるのでそれを自分の病院に帰って主治医に渡すのです。
自分の主治医の見立てとセカンドオピニオンの先生の見立てが同じならそのまま手術を受けてもいいと思います。
もし違っていたらもう一軒行った方がいいかもしれません。
どちらにせよセカンドオピニオンに行ったことで,あなたの判断材料は増えて,主体的に手術を受けることができるでしょう。