子育てと闘病を両立する方法。

大腸がんステージⅣの闘病と子育てを両立させ最終的に完治した闘病記を記します。

手術後に困ったことが・・・。

手術が終わってICUから一般病棟に戻ってきました。

術後のダメージがこれまでの手術後よりもきつく,全く動けませんでした。

一般病棟に移ってきてドタバタと一波乱ありましたが,旦那が来てそれも収束しました。

ドタバタした一波乱に関してはこちら(リンク)↓↓

 

calendura2009.hatenablog.com

 

旦那は家に帰り私は一人になりましたが,病室はとても賑やかでした。

もともとこの部屋にいた2人は仲が良く,ずっとおしゃべりしていました。

どこが悪いのかわからないくらい元気に見えました。

しかし,後で聞きましたが,1人の方は肝移植を待っている人でこのまま移植できなければあと数か月という人でした。

もう一人の方は膵臓の手術後の方でした。

お二人とも若い人でした。

東大病院は本当に重病の人がいて,しかも若い人が結構いるのでなんだかやるせない気分でした。

そんな中,私にちょっとした困ったことが起こりました。

すごくちょっとしたことです。

肝移植に比べたら恥ずかしいくらいです。

ICUで下半身洗浄をしてもらったのですが,どうも違和感があるのです。

気になり始めるとどんどん気になってきます。

恥ずかしいですが,このまま我慢するわけにはいきません。

どんどんひどくなっている感じがしますので・・・。

看護師さんにそのことを言うと,

「頑張ってトイレに行ってみましょう。」

「尿管はついていますが,なんとか洗ってみましょう。」

私はびっくりしました。

この1mmも動けない状態で,トイレに行ってシャワーをするってあまりにも無謀すぎます。

しかし,この違和感は気持ち悪いものです。

意を決して看護師さんに手伝ってもらってこの任務を実行することにしました。

まずチューブでつながれているので起き上がるのが大変ですが,看護師さん2人がかりで起こしてくれました。

歩きの練習はICUでもやったので,起き上がりさえすればトイレまで行くのは,看護師さんに手助けしてもらえば大丈夫でした。

問題は下半身の洗いです。

私はとても手が届きません。

看護師さんが私のパジャマをめくって,洗い始めました。

ICUでは寝たままでの洗浄でしたが,今私は立っているので水は下に流れていきます。

看護師さんは,

「いま,きれいな水で洗ったので,次第に良くなると思います。」

「抗菌剤とかは使わないことにしましょう。術後ですから。」

「こんな感じで毎日洗っていれば治ると思います。尿管は明日には取れるはずですので。」

とおっしゃいました。

明日尿管が取れるということは,明日からトイレに行くということで,1mmも動けないとか言ってられなくなります。

何から何まで東大病院での術後はきついことだらけですが,逆に「挑戦」みたいな気分になってきました。

明日から自力でトイレに行く。

明日から自力で下半身を洗ってみる。

明日から自力で水を取って飲む。

明日から自力で歩く練習をしてみる。

やることはいっぱいです。

これまでの手術後では考えられない活動量ですが,「挑戦」の気分が高揚してきました。

ところで手術予定のあなたに言っておきたいことがあります。

下半身洗浄は気を付けてやってもらってください。

命がけの大手術に対して,下半身洗浄ってなにかしょぼい感じです。

でも,術後順調に回復するには余計な障害は取り除いておいた方がいいと思います。

歯磨きをICUでやるのも,なにかしょぼい感じがしていましたが,そのような意図からなのかなと思いました。