退院直前に高熱が。(その1)
その日も朝から忙しく過ごしていました。
朝一番に体重測定をして,食事,回診,消毒処置後にシャワー順番を決めます。
私は他の方たちが特に検査等で急いでない限り,一番に使わせてもらえました。
年功序列の概念が彼女たちにあったのかもしれません。
あるいは哀れなどんくさいおばさんに少しでも気楽にしてもらおうという優しさかもしれません。
実際,早めにシャワーを終わらせていると気持ちが楽になるのです。
いきなり,検査等が入っても,お見舞いの人が来ても,シャワーを終わらせていると余裕で対応できます。
しかし,その日は検査が入っている人が多く,フリーなのは私だけだったので,私は最後にしました。
待っている間に洗濯をすることにしました。
洗濯室には洗濯機が一つしかないので確認に行くと使っている人がいました。
仕方がないので少し待つことにして,本を読み始めました。
「いつでも引き寄せの法則」が私のお気に入りです。
ため息の出るような美しいイラストを眺めながら過ごしていると看護師さんがやってきました。
看護師さんは,退院が近いということ,退院時にチューブは付けたままかもしれないということ等,結構盛りだくさんのお話をされました。
その後洗濯室に行くと洗濯機は空いていたので,洗濯,乾燥をしました。
乾燥が終わったのが11時半ごろだったので,シャワーは午後にすることにしました。
昼食が終わって,点滴を外してもらって早速シャワーに入りました。
しかしなぜか,立ってシャワーを浴びられないのです。
仕方なく備え付けの椅子に座ってシャワーを済ませました。