子育てと闘病を両立する方法。

大腸がんステージⅣの闘病と子育てを両立させ最終的に完治した闘病記を記します。

え!? 私も癌?

2007年の5月のある日,夕方少しお腹が痛かったのですが,普通に家事をしていました。

夜になると痛みが強くなってきて,お腹用の漢方薬を飲みました。

お風呂に入ろうと脱衣室に入りましたが痛みがどんどん強くなってきてとりあえずそこで横になりました。

旦那が「大丈夫?」と声をかけてくれましたが,その時はまだ「大丈夫・・・。」って返事してました。

でも10分も経たないうちに「ああこれは病院に行かないとだめだな」と思い子供達3人に留守番させて旦那に病院へ車で送ってもらいました。

病院に着いて子供達が心配なので旦那はすぐに帰り,私は一人で夜間受付で手続きをしました。

その後呼ばれて診察室に入って問診の後エコーでお腹を見ました。

私は漢方薬を飲んだのが悪かったのかと思い「あの・・,漢方薬・・」とか言っているのに先生は立ち上がり他の先生を呼んできました。

それから何人かの先生がやってきて狭い病室がますます狭くなりました。

その中の一人の先生が「気になる部分があるのでCTを取りましょう」とにこやかに言われましたが何か変な笑顔で気になりました。

CTの後,さっきの先生が「腸に大きな腫瘤があって動くことで腸が破裂するといけないのでこのまま入院しましょう。旦那さんに来てもらってください」と言いました。

私は何が何だかわからないままベットの上で電話をかけましたが,旦那は子供たちと寝ていて「入院なら明日荷物を持っていくよ。子供ほっとけないし。」と言いました。

そのことを先生に伝えると「私からもう一度電話しましょう」と再度電話しました。

この時私はまだ事の重大さに気が付いてなくて,旦那はもっと気が付いてなくて,先生からの電話にも「子供がいるから今は無理です」と断りました。

その後,その笑顔が引きつっていた先生(I先生)は私に自分が主治医である事,

これから何日かかけて検査する事,

その間に腸が破裂したら困るので食事も水もすべてダメで点滴のみになる事を告げました。

それから

I先生:「お子さんは何歳ですか?」

私:「3歳と6歳と10歳です。」

I先生:「うちは4人いるのですが年齢は大体同じくらいですよ。子育てが一番大変な時期ですね。」

私:「はい。ですから早く帰らなければいけないのです。」

I先生:「よくわかります。でも詳しくはまだ言えませんがとても大変な状態です。お子さんたちの事は外泊等でできるだけ配慮しますよ」

という会話をしましたが,「外泊とかなに?検査終われば退院すればいいんじゃないの?」と心の中で思っていました。

それでその日は普通の服のまま病室にストレッチャーで連れていかれ普通の服のままベットに入りました。夜中の1時でした。