大腸癌。緊急入院から手術までの日々。
緊急入院から一晩あけてまず病室が変わりました。
昨晩は2人部屋で隣は瀕死の患者でした。
話せる仲間がいる方がいいだろうと4人部屋に移されました。
そのフロアーは消化器と乳がんのフロアーだったので,私ともう一人が大腸癌,一人が膵臓癌,もう一人が乳がんでした。
みんな60代で私より20歳位年上で毎日旦那や娘,息子,孫たちがやってきてにぎやかでした。
その3人は私の若さと完全絶食を気の毒がり,気を使ってくれました。
話は変わりますが,この後東大病院に移ってびっくりしたことがあります。
東大病院でも4人部屋でしたが,2人は20代,1人は30代で私が一番年上だったのです。
そのうえ聞いたこともないような特殊な癌とが臓器移植の人たちで私が最も軽い癌だったのです。
地方の病院と東大病院の違いを感じました。
どちらがいいとか悪いとかではなく目的が違うのだと思いました。この点に関しては後日書きます。
話を戻して・・・。
3人が食事している間は私は苦痛でした。
私も食べたいという気持ちと,みんな私を気にして食べづらいだろうなという申し訳ない気持ちで,とてもいやな時間でした。
検査は色々やりました。
大腸癌は大腸の壁からはみ出して外に癌が広がっているか,大腸の中でなんとか治まっているかが大きなポイントになります。
大腸の中に納まっている場合: 癌による腸閉塞,肝臓や肺への転移,リンパ節への転移。
大腸の外に出てしまっている場合: 癌による腸閉塞,肝臓や肺への転移,リンパ節への転移,+ 腹膜播種
の可能性があり,この腹膜播種はとても厄介なのです。
癌の固形物として存在しているものは手術が出来れば切除は可能です。
でも腹膜播種は腹膜に散らばっているので取ることはできません。
腹膜播種はCT,MRI,それから婦人科での子宮のエコー等で判断するようですが,実際手術で開腹して見つかることも多いそうです。
それから,癌による腸閉塞の危険性を調べるために大腸内視鏡の検査もしました。
大腸内視鏡はこれまでも何回かやったことがありましたが妊娠,出産以降何年かはやっていませんでした。
私の場合,大腸癌で腸を閉塞するほど大きかったのでこの大腸内視鏡はものすごく激痛でした。
これまで受けた大腸内視鏡は何だったのというくらい激痛でした。
癌の先にはスコープが通らないのですが,角度を変えて通すように試みたようです。
約1時間激痛に耐えましたが「もうやめてください!」と思わず叫びました。
それで検査は終了になって癌の先の小腸に近い方はどうなっているかわからないということになりました。
今考えるとCTやMRIの情報があるのだし,大腸の半分は切除して取ってしまうのだからあんなに我慢しなくてもよかったと思います。
これから大腸癌の術前検査で内視鏡を受ける方は我慢しないでできるところまでやって途中で終了してもらえばいいと思います。
あの時は緊急入院で何が何やらわからない状態だったので,されるがままの何も言えない患者でした。
その他胃カメラやエコー等普通よくやる検査を終えて主治医との面談になるわけです。
緊急入院から10日目でした。
内容は最悪のものだったのですが,それはまた次に書きます。