抗がん剤治療と子育て(その2)
前回は私の抗がん剤治療のスケジュールと友人に助けてもらったこと,その治療で私が苦しんでいたことを子供たちはほとんど覚えてないこと,について書きました。
私の抗がん剤治療は金曜日から始まるので,金曜日の朝に大量のカレーを作っておき,子供たちは週末かれーで過ごしました。
隔週で金曜から2日間カレーを食べ続けた子供たちはカレーが一時的に嫌いになりました。
特に一番下の子はその後5年間くらいはカレーの匂いで気持ち悪くなりました。
そうです。
トラウマはこのような形で出てきたりするのです。
あなたはどちらの方がいいですか?
1)できるだけ普段と変わらないように家で抗がん剤を受ける。
2)入院して抗がん剤を受ける。
子供のストレスを考えると1)がいいでしょう。
実際うちの子供たちは私が家にいたので闘病していることすら把握していなかったようですから。
でも,あなた自身の気持ちは2)の入院の方が楽かもしれません。
苦しんでいるところを子供たちに見せないように気を使わなくていいですから。
また,家にいると2日目くらいからとてもきついのに子供の話や世話をしなければならなくなります。
「頑張ればできる」という状態だとお母さんは頑張ってしまうのです。
今抗がん剤治療をしているあなたに。
あまり頑張らないでください。
弱音を吐いても,苦しんでいるところを子供に見せてしまっても,子供は忘れてしまいます。
あなたが生きていることが大切なのです。
そして体調が少し良くなった期間に子供と過ごせばいいのです。
子供と過ごせる期間が少なくても,生きていればどうにかなります。
お母さんである前にあなた自身の声を無視しないでください。