セカンドオピニオンに行こう(その2)
前回からの続き・・・
まあ,とにかく夫婦で柏にある国立がんセンターに行って診察を待ちました。
そして診察となり部屋に入ると,先生が写真を見ていました。
先生はこのようにおっしゃいました。
「当院ならどのような治療をするかを申し上げます。」
「前回フォルフォックス+アバスチンはやったので今回はフォルフィリ+アバスチンの抗がん剤治療を3か月行います。」
「3か月たってCTを見て効果があるようなら,手術を念頭に置いて,あと3か月抗がん剤を続けます。」
「そして6か月後どうするか決めます。」
このようにおっしゃいました。
私は耳を疑いました。
旦那の顔を見ると彼も困惑した様子でした。
そしてほぼ同時に
「手術を念頭に置くとは?。手術は不可能といわれたのですが・・・。」
と聞くと,先生は,
「今は不可能ですが,小さくなれば何とか取れるかもしれません。私一人では決められませんが,肝臓チーム全体で話し合って可能と判断したら,手術するでしょう。」
といわれたのです。
そうならば抗がん剤治療はやるしかありません。
生きる可能性がほんの少しでもあるのならぐずぐず言っている暇はないのです。
この時ほど抗がん剤を肯定的にとらえたことはありませんでした。
しかしまた,悩みが・・・。
「手術に関して今のM病院と国立がんセンターにでは違う見立てだった。このまま今のM病院でいいのか?」
旦那は
「使用する抗がん剤に関しては同じだったので抗癌剤治療はこのままM病院でいいと思う。」
「でも,今回のセカンドオピニオンでわかったことがある。」
「手術に関しては病院ごとに違うということ。言い換えれば腕が違うということが。」
「ある程度抗がん剤をやったら,病院を変えることを考えよう。」
「考えてみれば手術は技術だ。ものすごいうまい病院があるかもしれない。国立がんセンター以外にも。」
と言って,今日天国に引き上げてくれた国立がんセンターにすがりつく感覚は全く持ってないようでした。
私はこの国立がんセンターに今すぐ移りたい!と思いましたが,旦那の冷静な意見を受け入れました。
確かに抗がん剤治療は凄くきついので,何かあればすぐに病院に駆け込めるためにも近い方がいいと思いました。
私はCVポートを体内に埋め込んで,自宅で抗がん剤をやっていましたので。
そういうことで結局今かかっているM病院でフォルフィリ+アバスチンの抗がん剤を受けるので何も変わりませんでした。
しかし,セカンドオピニオンに行ったことで,やることは変わりませんが,見通しが180度変わったのです。
私があなたにおすすめするのは結局これだけかもしれません。
「セカンドオピニオンに行ってください!」