フォルフィリ+アバスチンと子供たちの笑い声(その2)
抗癌剤の金曜日。
Kさんに車で送ってもらって倒れこむようにこのついたてのスペースのベットに横になりました。
これが大体5:30頃です。
Kさんに関してはこちら(リンク)↓↓
そのうちに保育園に寄って子供たちを迎えて旦那が帰ってきます。
また,長男も部活を終えて中学校から自転車で帰ってきます。
6:00過ぎには家族が帰ってきて1階はにぎやかになります。
うちは吹き抜けがあるので下の声が上までよく聞こえるのです。
旦那は2階に駆け上がってきて「どうだった?大丈夫?」
と声をかけてきます。
私は辛くてうなずくだけですが,旦那は一応ベットで横になっている私の姿を見て,安心して下に降りていきます。
テレビを付けました。
にぎやかな声とともにテレビの音まで加わって一層にぎやかになります。
それから私がこの日の朝作っておいた3日分のカレーを温めている匂いがしてきます。
「いただきまーす」という声が聞こえて,お皿とスプーンのカチャカチャという音が聞こえてきます。
テレビからロンブーの田村淳と柳原可奈子の声が聞こえてきます。
音楽が流れてくるのですが,音程が外れていて,その外れた音を当てているような何かクイズ番組みたいです。
何か言うと,子供たち3人が(たまに旦那の声が混じって)揃って大笑いします。
笑いすぎて苦しいのか「腹痛て~!」とか言っています。
以上の情景が(聞こえてくるだけですが)私の中でフォルフィリ+アバスチンとともにくっついているのです。
この間中,2階で私は尋常でない苦しみにもがき,もう2回ほど吐いているのですが,苦しさはどんどんひどくなっている状態なのです。
ああ,あの番組なんという番組だったのでしょう?
今,グーグルで調べてみますね。
ちょっと待ってください。
ああ,わかった。
「ロンブーの怪傑トリックスター」という番組でした。
柳原可奈子,田村淳,2008年,番組,で検索して出てきました。
ということで,抗癌剤と子供たちの笑い声はとても奇妙な組み合わせですが,私の中ではしっかりとリンクしているのです。
いやいや,抗がん剤とカレーの匂いと子供たちの笑い声です。
必ずカレーでしたから。
そうそう,一番下の子は,この時期2週間に1回,3日間カレーだったからか,その後カレーが食べられなくなりました。
あれは年少の時で,再び食べられるようになったのは4年生くらいでしたから,6年間ほど食べられなかったのです。
子供会の行事とかでよくカレーが出ますが,彼は絶対に食べなかったのです。
いや~。いろいろありました。
何とか子供たちは育ってくれて本当によかったです。