子育てと闘病を両立する方法。

大腸がんステージⅣの闘病と子育てを両立させ最終的に完治した闘病記を記します。

引き寄せの法則を叩き込む(その2)

その日は木曜日で次の日が抗癌剤だったからです。

どうしても今日やらなければならない作業がありました。

それは,「とりあえずの夢」を設定することでした。

この状態の癌患者にとって「夢」は「治ること」だけです。

しかし,その治った先の「夢」を設定しておくのです。

今,こんな状態で夢など考える余裕はないでしょう。

だから,「とりあえず」なのです。

本当にやりたいことかどうかは二の次で,大切なのは「もし,健康なら実現可能かどうか?」です。

色々考えた結果,私は「パン屋を開店する」という夢にしました。

パンを焼くのは上手でしたし,そこそこママ友に人気がありました。

パン屋さんをすることが私が本当にしたい事かどうかわかりません。

でも,もし神様に「病気が治ったらお前はパン屋を開店しなければならない。」

と言われたら,「はい。わかりました。喜んでやらせていただきます。」というでしょう。

これがもし,「物理学者」だったら,イメージができません。

その程度でいいのです。

自分がイメージできて抵抗のないなんとなく楽しいだろうなくらいの夢でいいのです。

しかし,私がもし現状で健康だったとしても,資金はほとんどないので,これまたイメージが壮大になるでしょう。

銀行に借りたり,商工会議所に行ったりとか考えているとしんどくなりそうです。

そこでうちのガレージに小さな小屋を建てるという設定にしました。

これなら,夢について考えていても,「そんなのお金的に無理でしょう」という余計な概念が入ってきません。

次にガレージの長さをメジャーで測りました。

それからオーブン,ホイロ,作業台,冷蔵庫等の備品の長さを測りました。

それから紙に小屋の図面を書いて横の余白に備品の長さをメモして,そこまでで終了しました。

それから,その時持っていたパン屋さんの雑誌を用意しておきました。

明日,抗がん剤を受けて帰ってきて,猛烈に吐き気と悪寒に襲われますが,吐いた直後の少しだけ悪寒が治まったときに,この図面を眺める予定です。

以上の作業に関して「引き寄せの法則」の本に何か書いてあったのでしょうか?

いえ全くそんなことは一言も書いていません。

これは私のオリジナルです。

書いてあった文章は「少しだけ気分がよくなることを考える」でした。

本の中の様々な言葉や文章の中から,私がピックアップしたのがこの文章でした。

この文章を抗癌剤で最悪の状態に陥っている最中に実行するために,下準備をしておいたのです。

実際にこの方法を行ってどうだったでしょうか?

これを次回書きます。