子育てと闘病を両立する方法。

大腸がんステージⅣの闘病と子育てを両立させ最終的に完治した闘病記を記します。

やっとたどり着いた東大病院(その1)

とうとう,12月25日がやってきました。

朝,子供たちを学校に見送ったあと,Hさんにもう一度子供たちの件をメールで頼んで,旦那と出発しました。

私は毛糸でできた白い長いブーツを履いていました。

このブーツは抗がん剤で苦しんでいる自分への贈り物のつもりで少し前に買ったのです。

私は当時白いニットのコートを着ていました。

このコートはフォルフィリ+アバスチンが始まったころ,Hさんに勧められて買ったものです。

Hさんはふくよかな体系をしているのですが,このように言って勧めてくれました。

「ララガーデン(ショッピングモール)の服屋さんですごいええ服見つけたで。スタイルのええ人しか着れんコートや。もし私なんか着たらはちきれてプチってボタン飛んでってまうわ。」

抗癌剤で髪の毛は抜けてやせ細って悲しくなっていた時に,私に合う服を買い物のついでに見ていてくれたHさんの気配りに純粋にうれしくなり,そのコートを買いました。

そのコートはニットのコートですが裏地がしっかりとしているので風は通さずとても暖かいものでした。

その上,これを着れる人はファッションモデルか抗癌剤治療中の人だけだろう,というくらいスリムなコートでした。

当時髪が抜け始めたのでニットの帽子をかぶっていたので自分でいうのもなんですが,とても似合っていました。

そしてフォルフィリ+アバスチンを「引き寄せの法則」をアレンジしながら4回目を切り抜けた時,このコートに合う白いブーツを買ったのです。

従って東大病院には私のお気に入りで完全武装して出かけたのでした。

つくばエクスプレスに乗って,新御徒町で大江戸線に乗り換えて,本郷三丁目で降りて,地上に上がって東大病院の方に歩いていきます。

しばらくすると,消防署が見えてきて,その角を左に曲がると東大の龍岡門が見えてきます。

龍岡門を入ってローソンを右手に見ながらまっすぐ行くと東大病院です。