癌闘病と音楽の仕事(その1)
東大病院の4人部屋の2人の娘さんの話を前回しました。
1人目の娘さんに関してはこちら(リンク)↓↓
2人目の娘さんに関してはこちら(リンク)↓↓
今日は3人目の女性に関してお話します。
彼女はおそらく30歳くらいだと思います。
結婚されていて,ご主人がよくお見舞いに来ていました。
ベットが私の前なのでよく目が合って会釈していました。
4人部屋って隣のベットの人は距離的にものすごく近くて,体感で何か感じ取ってしまいます。
その点,前のベットの人は距離的に少し遠いので感覚的に何かを感じ取ることはありません。
でも,常に目に入ってくるので一番顔見知りみたいな感じになってきます。
しかも,その女性は他の娘さんのようにとても若いという感じではなく,結婚もされていて親近感がありました。
一度お互いの病気の事で詳しく話したことがあります。
彼女は肝臓の中の管(私の解釈が間違ってなければ胆管だと思う)の中に癌があるとのことでした。
ある日その管が詰まって救急車で運ばれたが,その病院で対処できなくて東大病院に搬入されたと言っていました。
付き添いの旦那さんはもう死んだと思っていたようです。
その詰まった管をどのように通したのかわかりませんが,国土先生が対応してくださって生き返ったということでした。
そしてその癌を少し前にここ東大病院で切除したとのことでした。
しかしこの後も治療,手術は必要なのです。
この東大病院に入院している人たちは,地元の大病院に入院している人たちと,病気の重さが違います。
1回手術して治るという人はほとんどいません。
数回の手術,数回の抗がん剤治療,を組み合わせて治療計画を立てて治療している人が多いのです。
まあ,それはおいておいて。