チューブを付けたままの退院
術後の炎症によって退院が延期になった時間で内省したことを書きました。
書いているうちに長くなってしまいました。
内省に関してはこちら(リンク)↓↓
話を元に戻します。
炎症も落ち着き,真っ黄色だったボトルの液も薄い黄色になってきました。
もうそろそろ退院だなと予想していましたが,一つ気になることがありました。
このドレーンを抜いてしまって大丈夫なのかということです。
薄くなったとはいえ,結構な量が排出されています。
これを抜いてしまったら,体内に溜まってしまうのではないかと気になりました。
その日の回診は先生1人と看護師さんだけでやってきたので聞いてみました。
すると先生は,
「このボトルを下げたまま退院します。」
とおっしゃったのです。
びっくりしました。
ボトルを腹から下げたままつくばエクスプレスに乗って帰っている姿を想像しました。
いや,その前にぎゅうぎゅう詰めの大江戸線で新御徒町まで電車に乗っているところを想像しました。
「いやいや,ありえません。無理です。先生。」
と青くなって訴えましたが,あっさり却下されました。
「そんなことを言っていたらいつまでも退院できません。」
「完全に回復するまで入院することなんて不可能です。」
私は愕然としました。
「ああやっぱり,これまでの手術とは違うわ・・・。よっぽど大手術だったわけだ。」
と妙に納得してこれ以上の反論はしませんでした。
しかし,電車で帰るのはなんとなく嫌です。
おばさんですから人の目はあまり気になりませんが,チューブがぶちっと引きちぎれたらと思うと怖くなります。
旦那に車を頼んでみました。
車で東京ということで少し渋りましたが,理由が理由なので納得してくれました。
田舎に住んでいると東京の運転は怖いのです。
車が確保できたところで,毎日のボトル交換のシュミレーションをしてみました。
これに関しては,自宅で抗がん剤をやっていた経験からか,あまり抵抗はありませんでした。
そんな感じで万全の態勢でいよいよ明日退院というところで。
突然先生が方針を変えたのです。
腹から10センチのところでチューブを切ってボトルを外すことになったのです。
チューブの出口にはガーゼを当ててテープで腹に固定します。
このガーゼを1日2回交換するのです。
ボトルがぶら下がっていないので,外から見ると普通の人です。
かなり身軽になっていい感じで退院することになりました。
家にはおばあちゃん(旦那の母)が手伝いに来てくれています。
昨日私の母に連絡しておいたので明後日には私の母が来てくれて,旦那の母と交代という段取りになっています。
いよいよ明日退院です。